弊社所在地の千代田区神田神保町、内山書店は日中友好協会理事長、内山完造の弟嘉吉が開いた書店と聞いております。
内山完造翁は上海内山書店の店主で、中国近代文学の父、魯迅や日本と深い関係を持つ郭沫若ら大勢の中国文士と交流、日中友好に多大な貢献を与えた人物として中国では広く知られております。
この様な恵まれた環境の中で中国美術品にかかわる仕事ができることは光栄なことだと思っております。

日中友好について

私共夏樹美術を立ち上げて5年が経ちました。
5年間の間、歴史上有名な人物の子孫の方への訪問や、近代史に重要な役割を果たした方々のお宅に伺いました。
その中で歴史の中の重要な役割の中の一つの歯車として人生を終わられた方々のお話は、書物に出ていない事柄だけに何時間聴いても飽きないものでした。
特に明治から昭和30年代にかけての、日本と中国の話は本にしたい衝動に駆られるほどのお話が多うございました。

ご縁に恵まれ、時には奇跡と思うほど残された手紙、写真や書物などの資料を通して日中文化人の交友、日中書画家の交遊、日中貿易交流、日中軍人の友情、日中スポーツ・芸能の友好などについてご紹介していければと思い、今後ページを充実させてまいります。

ご挨拶

私、夏樹美術株式会社代表 夏木 明子でございます。

約30年前、私の故郷蘇州で、厳しい父のもと、兄二人と書道の練習をしておりましたが、父がいなくなるとすぐ私一人練習をさぼり、父の書斎の美術雑誌をむさぼり読んでばかりしておりました。
その後日本の大学に留学、そして卒業と、誠に不思議なご縁ながらその後18年間、日本の書家をはじめ儒者、俳人、狂歌師、歌人、作家、政治家、画家など毎月約500点の掛け軸や美術骨董品を専門に取り扱う職業を得ました。そして多くの収集家や数寄者の方々とも交流して参りました。
父の書斎でただ本を見ることにだけ興味を持った私が、日本でまた日本の文化に浸り、そしてそれを職業にするなど思いもしませんでした。

今ではこれを天が与えてくれた宝物と思い、日本へと帰化し、この仕事で生活をさせていただいております。
子供のころの頭の柔らかさでしょうか。
父の数えきれないほどの蔵書類の1ページ1ページが記憶に残っておりまして、その記憶の中の中国書画がなんと日本に多いことか、と驚きを超えて感激しております。
中国と日本の懸け橋になろう、と中国を出てまいりましてからの様々な出会い、特に内山書店様とのめぐり合いなど、今は不思議な運命を感じております。

私の好きな言葉「一期一会」の四字を以てご挨拶と致します。

夏樹美術株式会社 代表 夏木 明子